ここが、一番迷った章です。プレイヤーが気にする部分ではなくて、「アプリの実際の挙動」「プライバシーポリシーの文面」「広告サービスの設定」の3つを、同じ内容にそろえる作業です。
プライバシーポリシー
公開するURLが必要です。筆者は、Googleサイトでページを作って公開し、そのURLをPlay Consoleに登録しました。ログインしていない状態で、開けることを確かめます。
ポリシーの中の問い合わせ先に、メールアドレスを載せるかどうかで、筆者は迷いました。スパムを避けたかったため、メールアドレスは載せず、お問い合わせページと、SNS(X)を窓口にしました。
ポリシーの中身は、広告サービスが取得する情報(IPアドレス、アプリの操作情報、診断情報、広告IDといった識別情報)を具体的に書いて、データセーフティの申告とそろえました。
データセーフティ
筆者は、AdMobのUnityプラグインが公式に開示している情報をもとに、次の4項目を申告しました。すべて、「収集」と「共有」の両方にチェックを入れ、目的は「広告・マーケティング」「分析」「不正行為の防止・セキュリティ」です。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 場所 | おおよその現在地 |
| アプリのアクティビティ | アプリのインタラクション数 |
| アプリの情報、パフォーマンス | 診断情報 |
| デバイスまたはその他のID | デバイスまたはその他のID |
氏名やメール、連絡先、財務情報など、このゲームで集めていないものには、チェックを入れません。アプリで別のSDK(Firebase、Unity Analyticsなど)を使っている場合は、申告する項目が増えます。
広告ID
これを申告していないと、審査に送れません。筆者は、無料版で、保存後に「広告IDの申告が不完全です」という警告で気づきました。「はい」を選び、目的をデータセーフティと同じ、「広告・マーケティング」「分析」「不正行為の防止・セキュリティ」にして解決しました。
有料版でも、この申告は「はい」でした。理由は、画面に「マニフェストファイルに広告IDの権限(com.google.android.gms.permission.AD_ID)が含まれています」と出たからです。有料版はAdMobプラグイン自体をAABに残しているため、広告を出さなくても、権限が入っています。「いいえ」を選ぶと、AABの中身と申告が食い違います。
広告の申告
無料版は「広告を含む」、有料版は「広告を含まない」を選びます。
ターゲットユーザー
筆者は「13歳以上」を選びました。13歳未満を対象に含めると、Googleの「ファミリー向けポリシー」の対象になり、広告の制限が厳しくなります。プライバシーポリシーでも「13歳未満を主な対象としていません」と書いて、ことばをそろえました。アプリがかわいい見た目で、子ども向けと見られる可能性もあるため、ここは慣重に選びました。
配信する国と地域
筆者は、日本を含む9か国・地域を選びました。
| 地域 | 国・地域 |
|---|---|
| 日本 | 日本 |
| アジア | 台湾、韓国、香港、シンガポール |
| 英語圏 | アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド |
EU加盟国やイギリス、スイスは、意図的に除外しました。筆者の理解では、これらの地域では、Googleの「EUユーザーの同意に関するポリシー」により、同意をとる仕組み(UMP)が必要になります。アプリにはまだ実装していないため、先に除外して、公開を優先しました。対応できたときに、あとから国を足せます。
アメリカは州ごとのプライバシー法があります。筆者は、小規模な開始の段階ではリスクが低いと判断して含めました。これは筆者の判断で、法律の専門家による確認ではありません。ユーザーが増えたときに、再確認する予定です。
この章のポイント
- アプリの挙動、ポリシーの文面、申告の3つを、同じ内容にする。
- 広告IDの申告を、忘れない。未申告だと審査に送れない。
- ターゲットユーザーは、慣重に選ぶ。
- 配信国は、後から増やせる。迷ったら、先に絞って公開する。
