今回初めてSteamへゲームを登録する作業を行いました。

ストアページの作成や税務情報の入力は比較的スムーズだったのですが、最後まで悩んだのが売上を受け取る銀行口座です。

Steamの売上は海外送金で支払われるため、普段使っている銀行口座では受け取れないケースがあります。また、受け取れたとしても海外送金手数料や為替コストが発生するため、小規模な個人開発者にとっては無視できない負担になります。

この記事では、実際にSteam登録時に調査した内容と、最終的にWise Businessを選んだ理由をまとめます。

※本記事は筆者の調査内容と、実際に各サービスへ問い合わせた際の回答をもとにした個人的な制作記録です。金融機関やWiseのサービス条件は変更される可能性があるため、最新情報は必ず各公式サイトをご確認ください。

この記事の要点

  • Steamの売上は海外送金で受け取る
  • 銀行によって受取条件や手数料が異なる
  • ソニー銀行は魅力的だが、事業収入の扱いに注意が必要
  • Wiseへ問い合わせた結果、事業収入は受け取り可能との回答を得た
  • 最終的にWise Businessを選択した

比較したサービス

サービス事業利用手数料面コメント
SBI新生銀行○やや高め王道の選択肢
ソニー銀行△非常に魅力的事業資金の扱いに注意
Wise Business○低コスト最終的に採用

SBI新生銀行を検討した

公式サイトを確認したところ、SBI新生銀行は海外送金の受け取りに対応しています。

SBI新生銀行 公式ページ

https://www.sbishinseibank.co.jp/retail/gaika/remit.html

2026年7月22日時点の掲載内容では、被仕向送金(海外からの送金受取)の受取手数料は円建ての場合2,000円、外貨建ての場合も円換算で約2,000円相当になるよう設定されています。

「受取手数料は、円の場合2,000円。外貨建て受取手数料は円換算額が2,000円相当となるよう設定しています。」

また、中継銀行で別途手数料が差し引かれる場合もあります。

Steamで大きな売上がある場合は気にならないかもしれませんが、個人開発者としては最初のうちは受取コストが少し気になりました。

SBI新生銀行の感想

  • 利用実績が多く安心感がある
  • Steamとの相性も良さそう
  • 小規模開発段階では手数料が少し重い

ソニー銀行は使えるのか確認した

ソニー銀行も海外送金受取に対応しており、受取手数料面では非常に魅力的に見えました。

ソニー銀行 公式サイト

https://sonybank.jp/

ただしSteamの売上は事業収入になるため、本当に利用できるのかが気になりました。そこで問い合わせを行いました。

メールから抜粋

口座開設の対象

個人のお客さま限定(法人や事業用口座は不可)。

海外・他行からの送金受取(被仕向け送金)

円を含む全11通貨の受取に対応。

ソニー銀行側の受取手数料は無料(※中継・経由銀行で手数料が発生し引かれる場合あり)。

受取には中継銀行の指定が必要。

送金の審査・注意点

送金が到着するたびに審査があり、必要に応じて書類提出を求められる場合がある。

事業目的の資金と判断された場合は受け取り不可。

送金受取手数料が無料なのは非常に魅力的です。しかしSteamの売上はValveから支払われる事業収入です。

問い合わせ内容を見る限り、事業目的と判断された場合は受取不可となる可能性があり、安全性を考えるとメインの選択肢にはしませんでした。

Wise Businessを検討した

調査の中で知ったのがWiseです。

Wise 公式サイト

https://wise.com/jp/

Steam開発者の利用事例も多く、海外送金コストを抑えられることから有力候補になりました。

ただし登録時に次の注意書きがありました。

※ご注意事項:日本の規制により、日本国内に事業所がある場合、いかなる送金手段であってもWiseアカウントで給与を受け取ることはできませんのでご留意ください。

最初はSteam売上も対象なのではないかと思いました。そのため、Wiseのサポートへ問い合わせました。

Wiseへの問い合わせ結果

Wiseからのメールでは、受け取れるお金と受け取れないお金について説明がありました。私がSteamの売上について確認したかった部分を整理すると、次の内容でした。

Wiseからのメールの要点

受け取れないお金(制限事項)

給与・賞与(ボーナス)や暗号資産関連の資金は受取不可。

誤って受け取った場合、2営業日以内に送金元へ返金される。

受け取れるお金

事業収入・売上金(フリーランス、業務委託、商業取引の報酬など)。

※事業収入の受取には Wiseビジネスアカウント を使用する。

この回答を確認し、給与の受取は禁止されているものの、事業収入や商取引による売上は対象外との説明だったため、Steamの売上については問題なく利用できると判断しました。

Wiseを選んだ理由

  • Steam開発者の利用事例が多い
  • 海外送金コストを抑えられる
  • 事業収入の受取について確認が取れた
  • 個人開発との相性が良い

楽天銀行は使える?

候補として楽天銀行も調べましたが、今回は対象外としました。

楽天銀行の個人口座向け海外送金受取サービスでは、公式サイトに以下の記載があります。

「なお、事業目的の資金の受け取りにはご利用いただけません。」

Steamの売上は事業収入に該当すると考えられるため、今回の用途には向かないと判断しました。

楽天銀行 参考ページ

https://www.rakuten-bank.co.jp/geo/incoming/

現時点での結論

今回調査した結果、私の結論は次の通りです。

  • 安定性重視ならSBI新生銀行
  • 個人口座で運用するならソニー銀行は要確認
  • 手数料と運用のしやすさを考えるならWise Business

私は最終的にWise Businessを選択しました。

今回の調査では、単純に「手数料が安いから」という理由だけではなく、実際に各サービスへ確認を取り、Steamの売上という事業収入を受け取れるかどうかを確認したうえで決めることができました。

このあと実際にWise Businessの登録を進めたところ、今度はプラスプランの支払いで別の問題が発生しました。そのときの経緯は次の記事にまとめています。

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これからSteamへ初めてゲームを登録する方の参考になれば幸いです。

※この記事は、Steamへのゲーム登録時に筆者が実際に調べ、金融機関・Wiseへ問い合わせた内容をもとにした個人的な制作記録です。掲載している手数料・利用条件・サービス内容は、2026年7月22日時点など記事中に記載した時点の情報です。現在の条件とは異なる可能性があるため、利用前には必ず各社の公式サイトやサポート窓口でご確認ください。また、メール引用は問い合わせ時の回答内容から、記事の趣旨に必要な部分を抜粋・整理しています。
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